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2010-06-11 平成22年第2回定例会(第4日) 名簿
2010-06-11 平成22年第2回定例会(第4日) 本文

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  1. みやき町議会 2010-06-11
    2010-06-11 平成22年第2回定例会(第4日) 本文


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    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                 午前9時30分 開議 ◯議長(宮原宏典君)  皆さんおはようございます。平成22年第2回みやき町議会定例会5日目の会議、御出席ありがとうございます。  全員出席です。直ちに本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、お手元に配付いたしております日程表のとおりでございます。       日程第1 一般質問 2 ◯議長(宮原宏典君)  日程第1.一般質問を行います。  通告第8号、4番中尾純子議員の一般質問を許可いたします。中尾議員。 3 ◯4番(中尾純子君)  皆さんおはようございます。議席番号4番、中尾純子でございます。通告順に従いまして、ただいまより一般質問をさせていただきます。  私の一般質問は2項目でございます。1項目は、コミュニティーバスについてということです。2項目につきましては、子宮頸がんの、またHibワクチン、そして肺炎球菌ワクチンの助成をということで行います。  まず、コミュニティーバスにつきましては、平成21年9月から開始されております。最初にお聞きしたいことは、現在までの乗車数と、それと1日の平均乗車数を教えていただきたいと思います。  残りの質問につきましては自席で行います。よろしくお願いいたします。 4 ◯議長(宮原宏典君)  町長。 5 ◯町長(末安伸之君)  おはようございます。通告第8号、4番中尾議員の御質問にお答えをいたします。  まず、コミュニティーバスの今までの運行状況と24年度からのバスの活用についてお尋ねいただいております。  平成21年9月からふるさと雇用再生基金事業を活用して運行をしておりますコミュニティーバスの運行状況といたしましては、昨年9月1日から運行を開始し、ことし3月までの7カ月間で173日の運行を行ってまいりました。全体利用者数としましては8,933名の方が利用されている状況であります。
     その内訳をルート別に見てみますと、三根校区を回る南部ルートの利用者は7カ月間で608名、1日平均乗車は5.3人です。みやき町全体を南北に縦断するルートは7カ月間で1,725人、1日平均29.7人。三根校区の4地区の学童のルートにつきましては7カ月間で6,586人、1日平均53.1人となっております。そのほかに臨時便として、観光ルートについては桜の季節に1回行いました。14名の方が利用をされました。  また、利用者の利便性の向上を図るために、昨年10月に全地区の区長さんに運行に関する要望調査を行い、その要望をもとに昨年8月に立ち上げましたみやき町地域公共交通活性化協議会で審議をしていただきまして、それを受けて、ことしの1月からルートの見直しや待ち時間の解消、バス停案内板の改善などを行ってきたところであります。  この改善以前におきましては1カ月間で約1,200名程度の利用者があっておりましたが、改善後につきましては1カ月間に約1,400名の利用者があり、約200名の利用者が増加をいたしております。  次に、ふるさと雇用再生基金事業が23年度で完了しますので、24年度からのコミュニティーバスの活用につきましては、現在実施しております試行運行の調査結果を受けて、みやき町地域公共交通活性化協議会の中で協議を行い、検討をしていきたいと考えております。現在は調査研究、いわゆる試行期間ということで運賃も無料にしておりますので、その調査の結果でニーズとして強くございましたら、何らかの方法で検討を加えていかなければならないと考えております。  以上でございます。 6 ◯議長(宮原宏典君)  中尾議員。 7 ◯4番(中尾純子君)  私はこのコミュニティーバスのことを一般質問するということで、近隣の巡回バスをされている各自治体のほうに伺ってまいりました。本当にごく身近なところではありますが、神埼市にも行ってきましたけど、ここはみやき町と一緒で、平成21年、月が7月から開始されているということですね。運行状況はどんななんだということで教えていただいたんですけれども、9カ月で、一応3月までという──7月からですから、乗車数が2,724人、1日平均10.3人ということなんです。ここは車が1台なんですね。そして、ここもやはり補助をいただいてやっているということなんですけど、その補助というのが4,400千円で、県からの補助ということですけど、大体10,000千円弱かかっているけれども、そのうちの県からの補助が4,400千円ぐらいだということだそうです。大人200円、有料にしておられますね。そして、子供たちが100円ということで、乳幼児はゼロ円になっているということだそうです。  吉野ヶ里町にも行ってまいりましたが、ここは平成18年4月から開始されて、ここは車が2台ございます。さざんか号、そして、さくら号というのがございまして、ここは合計していくと、大体今までの乗車数としては3万3,608人で、1日大体113人ということです。ここはワンコインでされているということです。18,000千円かかっているということですね。子供たち、小学校、中学校、そして65歳以上で運賃の免除証というのがあるらしいんですけど、その運賃免除証というのを申請して、それがいただければその人たちというのは無料で乗られるということだそうです。その中には障害者の皆さんたちも、またそれに付き添ってこられる方も1人は無料になるということなんですね。  上峰町のほうに行きましたが、ここは10年前の平成12年4月から開始されて、そして21年度だけでいきますと3万3,000人、この中には子供たちも入っているということなんです。平均としては27人から30人ということですけど、この平均した中には子供たちをのけた分で計算されているから、子供が大体年間2万5,000人ということですので、それも入れたら平均が相当の数にはなると思います。私に言われたのは、予算的にどんなですかと聞きましたら、ここは15,000千円強と言われました。そして、ことしは地域活性化経済危機対策臨時交付金というものをいただいて、それでことしはやっていると。ここも一般の方、そして小学生、子供たち、大人が100円、そして子供たちが50円です。就学前、また障害者の皆さんたちについては無料でしているということだそうです。  基山町のほうも平成12年に開始されていますね。ここは西鉄バスのバス路線が廃止されたということで、どうしてもつくらなきゃいけなかったということらしいです。ここが今現在というか、21年度だけですけれども、1万444人、1日平均10人ということですね。そして、去年の12月から試行運転として乗り合いタクシーというのをやってみられたということです。この乗り合いタクシーであれば、どこに行くかと目的地を言っておけば、その車に皆さんで便乗しながら、そして、その途中でおりられたりしながら、効率的にもいいということでやられたんですけれども、その後、住民アンケートをとられましたら、必要ないということで、これも22年、ことしの3月に廃止したということです。ここも無料になっています。  本当にそれぞれがいろんな苦心されながらというか、神埼市の場合は総務企画部が運営し、そして吉野ヶ里も企画課ですけど、上峰町は福祉課がやっているということなんです。それで、通学福祉バスというふうになっているそうです。基山町につきましては、まず企画政策課がやりましたけど、その後、健康福祉課に行って、今現在はまちづくり推進課がやっていると。それぞれの自治体によっても事情がありますけれども、この基山町につきましては8,200千円で基山タクシーが入札したということです。その前年度までというのは西鉄バスが。ここは入札制度で、そして、その前の西鉄バスがやっていたときというのは高かったんですけど、ことしは基山タクシーが入札をしたということで、8,200千円で運営をしていますと。どこも民間に業務を委託されているということなんですね。  それこそ大変な状況ではあるんですけれども、これについてぜひとも、私がいろいろ見に行って感じたことというか、私もするためにはどうしても乗らなきゃいけないということで、時間がやっととれたのが三根のほうだったんですよ。三根のマインで17時から。その17時の時間というのは保育園の子供たちもちょうどお母さんたちが送り迎えする時間で、タイミングよく三根に住んでいる孫2人を連れて、そしてマインで3人で乗ったわけですけれども、大体17時から出発しまして、そして30分弱でまた三根に帰ってきますルートがございましたよね。また残りの分をマインから行くわけですけれども、だれ一人として乗らなかったというのが実情だったんです。ただ、回っている中で車の中から手を振ったりすると、子供たちや、あるいは高齢者の方が手を振ってくれるという感じで、ああ、バスが行きよるばいという感じで見られていたんじゃないかなとは思うんですけれども、本当にこれがまだまだ知られていないという部分もあるんじゃないかと思うんですよね。  私はちょうどマインの西側のほうにしっかりとバスの停留所があるし、そこで待っていたわけですけど、おばあちゃんというか、高齢者の方が2人そこにいすに座っていらっしゃって、私が「バスに乗られるんですか」と聞いたら、「何のことですか」と言われて、「いや、ここはコミュニティーバスバス停留所なんです」と言ったら、「そげんとのあるとですか」と言われて私自身がびっくりして、「おばあちゃん、横に立っていますよ」という感じだったんですよ。その方たちは御近所の方ということで、買い物した後、ただちょっとそこに座ってしゃべっているという状態だったんですけど、「ぜひ乗ってみてください」と言って、そして17時になって乗っていったわけです。1時間行くという中に本当にだれも乗ってくれないという寂しさはちょっとあったんですけれども、どこでもやっぱりいろいろと問題を抱えながら運行しておりますのでね、ぜひともこれを続けていただきたいという思いで、私は今回質問に立っております。  ですから、先ほど町長が24年3月31日までの試行運転の状況を見て、結果を見てから、それからまた協議会でということですけど、何とかしてやってほしいというのが強い気持ちです。もう少し前向きな対応という答えというのは出てこないでしょうか。町長、お願いいたします。 8 ◯議長(宮原宏典君)  町長。 9 ◯町長(末安伸之君)  御質問にお答えいたします。  まず、みやき町が合併しまして、特に、みやき町の南部について公共交通機関が非常にないということで、特に、坂口、土井外地区、また納江、浜田地区、学童の皆さんが通学には大変遠距離であるということ、それと坂口地区は特に筑後川のショートカットで、ある意味では周辺がすべて河川に囲まれていますので、公共交通機関もありませんから生活にも非常に不自由をされているということから、何らかの手だてが必要という中で、昨年、全額これは2年半、指揮、支援をいただいて行うことができるというふうに急遽、これは本来は厳しい条件でありましたけれども、知事の独断の御配慮によりまして急遽していただくことになりました。  この結果について、予想していた以上に効果が出ているなというふうに思っているのは、南北ルートが今、週に2回、水曜日と土曜日実施しておりますけど、本数も少ないということと、それと往復ですから、ただ病院とか買い物に行って、帰りのバスというのが時間的にもちょっと厳しい面もあるので、本当に利用者があられるのかなと心配しておりましたが、予想以上に30名の方が利用されていると。特に、みやき町の山田地区の方が毎回五、六人誘って、三根のマインに買い物に行かれていると。先日、山田地区に行きましたら、ある方にお会いして、ちょうどコミュニティーバスのパンフレットを持って勧められていたんです。あなたも家の中にじっとおらんで、バスが出ているから時には一緒に買い物に行こうよとちょうどお誘いされていました。その方に聞くと、買い物も必要だけれども、なかなか日ごろ出る機会がないということで、三根に行くのが本当に楽しみだということを言われていました。これも一つのありがたい効果なのかというふうに思ったところでありますし、それと、やはり学童の利用はこういう交通機関が必要であろうということを現状で思っております。  今後につきましては、まだ周知が十分できていません。御存じでない方も結構いらっしゃるし、そして正直言って、必ずしも利便性がいい運行計画になっておりません。それはなぜかというと、1台で全町を行っていますので、町民の皆さんの利便性というか、それを考えた運行にはまだまだなっていないなという中で、もっと利便性の向上を図っていくようなルートの変更とか、また時間帯等、ダイヤ関係を考えますと、もっともっと利用率は上がるんじゃないかなと思っております。  よって、24年度については、まだ1年たっていませんから、現時点で判断するにはまだ早いと思っています。来年度中には24年度以降をどうするかについては判断しなきゃならないと思っています。  県のほうとも、この後について財政的な支援が受けられないかもあらかじめ協議をして、可能性がないとは言えませんので、全額補助は無理としても、幾らかの支援を受けられるようなことも交渉をしていきたいと考えているところです。  それともう1つ、今、中原校区で試行的にNPOの方が、もやい号ということで、これは会員制ですけれども、本当にワンコイン程度の安価な運行料金で、できるだけ御本人の都合に合わせた、御自宅から直接、例えば病院とかショッピングセンターとか、そういうことを今試行的に行っていただいております。これも今、町も一緒になってPRをしていますので、利用者もふえております。将来これをみやき町全体に拡大をしていくことはできないかとか、本当に交通弱者と言われる方々の視点に立った公共交通機関の代替的な措置ができないかとか、今NPOの方が中原校区で活動されていますので、試行的に行っております。将来については、コミュニティーバスの運行とあわせてNPOの方々と連携をとって、交通弱者に対する対応を行っていきたいという考えを持っていますので、具体的にどのような方法でそのような対策を講じていくかについては、あと1年近くはお時間をいただきたいと考えております。  以上です。 10 ◯議長(宮原宏典君)  中尾議員。 11 ◯4番(中尾純子君)  町長の先ほどの回答をお聞きしましたら、ひょっとしたら未来が見えてくるなという感じはいたします。  基山町のほうに行きましたときに課長がおっしゃっていたんですけど、佐賀県にはないかもしれんけど、よその県で、ある自治体、それも区で、区長さんが2種免許を取って、そしてNPOを立ち上げて、区長が交通弱者の人たちのために運転しているところもあるんですよと教えていただいたんですよ。だから、そういう本当にボランティアとかやってくださるといいけど、なかなかそこまではですねというようなお話もさせていただきました。  ところで、6月8日の佐賀新聞に多久市のほうでは車を3台買いかえると。古くなったということでしょうけど、多久市の方で切りかえるということがついていたから、遠いからちょっと多久市のほうにも電話をかけたけど、あいにく担当の人がいないということで話にはならなかったんですけれども、買いかえたということで、どういう運行をなさっているんだろうなというのをちょっとお聞きしたいなと思いました。  それぞれのところに、やっぱり問題は抱えています。神埼市のほうでは今3,000人弱ですけれども、これを本当にやっていけるんだろうかということで、自分たちもそういった地域活性化のための交通網ということで、先ほど町長が言われましたけれども、神埼市地域公共交通活性化──2つあるんですけどね、交通会議委員というのを20人で立ち上げていらっしゃるんですよね。その中には区長、老人会、民生委員はもちろんのことなんですけど、その中に土木事務所とか神埼警察署、それから県のほうも入って、そして西鉄、そしてタクシー、昭和バスとか西鉄バスとか、そういうところですけど、そういったところも全部入って立ち上げて、今、試行錯誤しているということでお話をいただきました。そして、一応お金を有料にしているから、道路運送法というか、運輸局のほうにきちんと承認を得てやっていると。ルート変更するときでも、またそちらのほうに行って事務的な手続をしなければいけないから、ちょっと大変な部分はあるけれども、そういったこともやりつつ、今やっていると。  その中に、私がそんなに少ないということで、区域によって少ないということであれば、そこを切るというお考えはないんですかと思い切った質問をしたんですよ。そしたら、課長がおっしゃったことが、出来島というところですけど、病院に行くために、その時間になったら必ず待ってくれている高齢者の方がいらっしゃると。自分たちがやっているのは、そういった高齢者の方たちだけじゃなくても、本当に交通弱者と言われる人たちのためにやっているわけだから、それを簡単に切るということはできませんと強い口調で言われて、そして、自分たちは企画だから、別の収益を上げるためにほかに何かないかなということで今現在検討しているところなんですという感じでお話をされました。  吉野ヶ里町においては、お昼というのは確かに少ないけれども、ここは通勤・通学の、早く山手のほうから吉野ヶ里駅に向かって、そして特に鳥栖方面にJRを使って行かれる方が多いということで、これは必ずそこまで行かなきゃいけないから、これもやはり赤字とは言いながら、このまま続けてまいりますということで。  上峰町もそうですよね。ほとんどが児童でもっているようなもので、昼間は少ない。しかし、通学福祉バスということで、これもやっぱりやっていかなきゃいけないということを言われました。  基山町にとっては、先ほども言いましたけど、路線バスが廃止になったことによって、つくらざるを得なかったわけですけど、公共交通として運行をしているつもりだけど、条例で福祉バスとうたわれていると。この矛盾点があると。福祉だったら福祉のほうでやらなければという気持ちがあるけれども、そこで大きくとらえてしまって、ちょっと自分たちとしても苦慮しているということです。  どこでもやっぱり赤字で頑張っていらっしゃるわけですけれども、私はきちんと運輸局のほうに承認して、そして、本当にこれが24年4月以降から運行ということになることを期待しながらですけど、せめてワンコインだったら乗られる方たちの、100円ということであれば、皆さんたちもそんなに嫌な気持ちをして乗られるという方はいらっしゃらないんじゃないかなと思うんです。だから、そのあたりも念頭に入れて、そして、今後もぜひ運行するという方向にしていただくようにお願いいたしまして、私の1項目めの質問は終わらさせていただきます。 12 ◯議長(宮原宏典君)  町長。 13 ◯町長(末安伸之君)  御質問にお答えします。  まず、先ほど申し上げたように、合併して直ちにみやき町の交流というか、促進を図ることと生活面の向上を図るには、やはり公共交通機関にかわるものが必要であるということで、合併して直ちに調査研究を行ってきました。一番身近な例として上峰町があります。上峰町の場合は自治体が民間タクシー会社に委託して行っている方法。しかし、乗車率に比べると、いわゆる費用対効果からいうと、必ずしもベターというふうには判断しませんでした。ほかの方法がないかということで全国的にも調査しましたけれども、どの自治体も、やはり自治体が直営、もしくは委託を行っているところは見直しをされているところが多くあります。見直しというのは、廃止したり縮小したり。そういう失敗例の中で成功している自治体もありました。住民の皆さんと協働で運営する組織をつくり上げて、いわゆる町と地区住民が幾らか出資をして、そして、その出資した地区と町というか、組織をつくりますので、その運営組織の中でルートの決定とか時間の設定とか、そのようなものを見直しながら運営しているという成功例もあります。  もう1つが商工会関係で買い物バスというのを独自で中古のバスを買って、商工会をつなぎながら、その中で病院とか、いわゆるスポンサーになったお店が停留所です。病院も含めて。そのように巡回バスをされているところもあります。  よって、まずは今回は全額支援をいただいて2年半行って、その後、どの手法がいいかを見出していきたいと。どこがニーズが本当にあるだろうかと。ニーズがあるところにはしなければならないし、ニーズが少ないところにはどう補完していくか、そのような研究を行っていきたいということでありますので、方法としては自治体で直接運営する方法、自治体が委託する方法、バス会社とかタクシー会社、またはNPOですね。先ほど申し上げたように、自治体が主に行うコミュニティーバスと加えて、交通弱者の方の視点に立ったNPOとの連携をとりながら行う方法。それと、先ほど申し上げたように、町内の地区も、または商工会も含めた中で1つの組織をつくって、その中で運営をしていく方法、幾つか方法がありますので、いずれにしましても、経済的にも効率的な運営、そして、よりニーズにおこたえできるような方法を見出していきたいと考えております。  以上です。 14 ◯議長(宮原宏典君)  中尾議員。 15 ◯4番(中尾純子君)  第2項目めの質問に入らさせていただきます。  2項目めは、子宮頸がんワクチン、それとHibワクチン、また肺炎球菌ワクチンの助成をしてほしいということで、ストレートにいけばそういうことですね。  今、ワクチンを打っていたら助かるといった病気もたくさんあるわけです。今回の牛の問題だけではなくて、人間のほうにもいろんなウイルスがあるわけですね。これが蔓延していったときに、メキシコで次々と人がインフルエンザ、それこそ肺炎球菌ということですけど、そういった肺炎を患って、インフルエンザじゃなくて、それ以上のものになって次々と死んでいったという事例もあります。その前に、病院にかかって医療、治療を受ける前にワクチンを打っておけば助かるという病気もたくさんございますのでね、そういった意味で、このみやき町においての住民の皆さん、そして子供たちを守るという視点で、ぜひともこのワクチンを打ってほしい、接種してほしいと、そのための助成が欲しいということをお願いしているわけです。  2日前の岡議員の一般質問の中にも、子宮頸がんワクチンの助成をということでお話がありました。そのとき大変前向きな回答をいただいたと思いますが、再度また私、同じようなことかもしれませんけど、また回答をお願いいたします。 16 ◯議長(宮原宏典君)  町長。 17 ◯町長(末安伸之君)  御質問にお答えをいたします。  まず、子宮頸がん、あとのHibワクチン、肺炎球菌すべて……(「全部一緒です」と呼ぶ者あり)一緒にですね。  まず、みやき町としてというか、私としても健康づくりの推進を強くしております。町民の皆さん仲よく楽しく、みんな100歳までは必ず到達しようということをスローガンに、その中で、やはり治癒力を高めることに力を注ぎたいということで、現在、これも今回のふるさと雇用再生基金事業を活用して、今、試験的に全地区を対象に気功教室とかボールでのレクリエーションとか、治癒力を高めることについて町民の皆さんに気づいていただきたいというか、みずからが治癒力を高めるということが日常の中でたくさんあることをもっともっとお知らせをしていきたいと。薬や注射は病気を治すんじゃなくて、やはり対症療法ですから一時的に抑えるにすぎない。正常な細胞まで傷つけてしまうこともありますから、それは必要なものもありますが、もっと自分自身の免疫力とか治癒力を高めていく方法について力を注いでいきたいと思っています。  さて、御質問についても、その意味では予防的な取り組みも行っていかなければなりません。本町もさまざまな健診事業を行っていきながら、早期発見等に努めているところでありますが、御質問の子宮頸がん、Hibワクチン肺炎球菌ワクチン、これについても非常に重要性、必要性については認識をしております。この件につきましても検討を加えていきたいと、今、具体的に情報収集、安全性の問題も含めまして、先進的な取り組み、それとまた助成をどの程度しているか、それらを調査する情報収集を行うように指示しておりますので、詳細についてはまた担当課のほうで行います。  私としては、集団的な取り組みについてはまだ十分勉強しなければならない。特に、子宮頸がん等については、集団的に行う状況であるかということを考えますと、自治体が率先して集団的に全額無料化で行うということについては、それは責任が生じてきますので、まだデータとして十分ございませんので、それらについては、啓蒙啓発の意味で助成制度を設けることで町民の方にみずから予防に努めていただこうというような施策はとっていきたいと考えているところでございます。経済的に負担が多いから助成、補助金を出すということだけではなくて、どちらかというと、啓蒙啓発的な意味を踏まえた制度を設けていきたいという考え方を持っております。  後ほど担当のほうから答弁をさせていただきます。  以上です。 18 ◯議長(宮原宏典君)  姉川保健課長。 19 ◯保健課長(姉川三根男君)  ただいま町長が基本的な考え方等を申し上げたとおりでございますので、担当課といたしましては、それを受けまして検討に入りたいと思っております。  その中で、今町長が申し上げましたとおり、このワクチンが比較的新しいワクチンでございます。外国で製造販売されてから約3年でしょうか。そして、厚労省が国内での製造販売の承認をいたしたのが去年の12月ですので、ワクチンとしては非常に新しいワクチンと言えるかと思います。それから、このワクチンでございますけれども、予防接種法に規定されている定期の予防接種には含まれないワクチンでございますので、その新しいワクチンを町で接種事業を行うということになりますと、先ほど町長が申しましたとおり、それなりの責任等も当然出てくるわけでございますので、私どもといたしましては、まず安全性についてしっかり情報収集を行いたいと思っております。臨床試験が大体7年ぐらいたっているというふうに聞いておりますので、今までは情報としては非常に少のうございましたけれども、今後は情報がいろいろ出てくるんじゃなかろうかというふうな感じがいたしておりますので、いずれにいたしましても、それらの臨床試験の情報でありますとか、あるいは国、県の考え方、あるいはアドバイスをいただきながら、そして先発の市町村の考え方等も参考にさせてもらいながら検討をしていきたいという考えでおりますので、よろしくお願いいたします。  それから、あとHibワクチン、肺炎球菌について……(発言する者あり)  それでは、Hibワクチン接種助成について御説明申し上げます。  Hibワクチン助成も、現在のところは、まだこれが予防接種法に基づくワクチンではないということで、本町のほうはまだ接種助成を行っておりません。WHOが推奨したのが平成10年ですので、それから見ますと、それなりの時間は経過しているわけでございますけれども、我が国においては19年1月26日に厚生労働省が国内での製造販売を承認したばかりでございますので、これもやはり新しいワクチンということが言えるかと思います。  ただ、このワクチンの効果については、非常に意義のあるワクチンということは私どもも承知しております。ところが、現在のところ、厚生労働省はこのHibワクチンのほうが、発症率でありますとか致死率でありますとか、そういった面でまだ今のところそれほど──大体感染の発症率が2,000人に1人ぐらい、あるいは致死率が5%ぐらいということでございまして、厚労省のほうではそれほど公益性が高いという判断は今のところは行っておらず、これはまだ自己防衛の範疇であるというような認識ではないかというふうに思っております。  ところが、これはやはり現下の少子・高齢化社会の中で、病気の重大性、子供たち、乳幼児の脳や脊髄を覆っている髄膜に細菌が感染して脳症が起こる細菌性髄膜炎の発症の起因菌の50%がHibワクチンということでございますので、これを駆逐することは大変意義があることだと思っております。全国的には52団体が既に助成を行っており、九州では11団体が行っているということでございます。県内では嬉野市と小城市、それから多久市が今度から助成を始めるというふうに聞いておるところでございます。  ワクチンの接種の方法については御承知かと思いますけれども、生後2カ月から6カ月の間に3回接種する必要がございまして、大体1回当たり7千円から8千円ぐらいかかるわけでございます。それを全部で合計しますと28千円から36千円ぐらいかかるということになりますけれども、それを2分の1助成するところとか、あるいは3分の1助成するところというふうに聞いておりますけれども、いずれにいたしましても、この件に関しても先ほどの子宮頸がんワクチンと同様に、これから情報収集を積極的に行いながら、国と県の考え方とか、そういった動向も見守りながら検討させていただきたいというふうに感じているところでございます。  それから、肺炎球菌ワクチンの助成でございますけれども、これは日本人の死因の第4位が肺炎であるということでございます。それから、肺炎の死亡者の95%以上が65歳以上の方と聞いております。高齢者の方が肺炎球菌ワクチンによって疾患の重篤化を防止する上で、これも非常に有効ということで、最近、メディア等でよく取り上げているようでございます。ただ、このワクチンはほかのワクチンと違って比較的低額、8千円ぐらいというようなことでございます。ただ、高齢者ということでありますと、この8千円でも負担になるという考え方は生じるかと思いますけれども、これについても全国的にも県内にもいろいろ助成をするところがあるようでございます。  ただ、私どもが一番気にしているところは、これが大体ワクチンの予防効果が5年以上は継続するというふうに言われておりますけれども、再接種が国内では禁止されているということでございます。ですので、どの年齢のときに打ったほうが一番いいのかが接種を受けようとされる方の一番迷うところではないかというふうにも感じております。ですので、このワクチンについても我々はまだ情報をそれほど持ち合わせておりませんので、今後、情報収集等を行いながら、議員おっしゃるとおり、子宮頸がんワクチンとHibワクチン、それからこの肺炎球菌ワクチンについては、同じような形で安全性等も考慮しながら情報収集と検討を重ねてまいりたいと思っております。よろしくお願いいたします。 20 ◯議長(宮原宏典君)  中尾議員。 21 ◯4番(中尾純子君)  ありがとうございました。  この子宮頸がんワクチンとかHibワクチン、そして肺炎球菌ワクチンというのは、先ほど姉川課長がおっしゃったように、やはり本当にどこまでできるのかと。そのワクチンでどこまで予防ができるのかという部分もあるかと思いますけど、子宮頸がんにしても、Hibにしても、ほとんど先進国、また小さい国だって100カ国以上が既にこれを実施しているということで、欧米なんかでは子宮頸がんのワクチンを打ったことによって子宮頸がんになる率がすごく低くなっているというようなこともあるわけですね。  ちょっとここで、どうしてそんなふうな病気になるかということを皆さん御存じと思うんですけど、この子宮頸がんというのは、どこにでもあるウイルスだということらしいですね。子宮の入り口にできるがんで、性行為によって相手側から受けていくということで感染するということです。だからといって、じゃ、それがそのまま感染して発病するのかというと、そうじゃなくて、免疫の働きで大体一、二年の間にそのウイルスを体外に排出するということはできるけれども、例えば、細胞内が遺伝子の異常とか、あるいは若いときに性交をしたとか、例えば、多数相手を変えていったとかいうときには特に発病の原因になるということが書かれてあるわけですよ。  おとといも岡議員が言われましたけど、性行為を経験する前の小学生の段階でワクチンを打てば、80%以上、もうほとんどの人たちがこれにかからないで済む。ただし、6カ月の間に3回打たなければいけないわけですね。これが1回につき15千円ぐらいかかるということで、そういう助成の問題というのはあるわけですけど、やはりこれは子供のときにワクチンをちゃんと打っておけば、そういうことをまずとめることができるということであるから、ぜひともこれを前向きにしていただきたいというのが1つです。  それと、Hibというのはインフルエンザのウイルスとは全く違うということらしくて、飛沫感染するということなんですね。だから、こういうところでも、どこにでもあるということらしいです。鼻やのどの奥にすみついて、それが病原菌となるわけですけれども、どういった状態でなるかというと、やはり体調が不良のときなんかに特に肺炎、また髄膜炎、敗血症などの病気を引き起こすということで、どこにでもある、飛沫感染だからどこでも飛んでいるよというけれども、子供たちにこれが感染した場合、Hib髄膜炎、これのワクチンなわけですけど、生後3カ月ぐらいから5歳未満までが一番かかる病気ということです。特に、2歳未満というのが毎年全国で約600人以上がかかっている病気ということです。そして、20人から30人の子供たちが命を落としている。そして、100人以上がまた後遺症を残すというような病気にでもなるわけですよね。だから、子供が鼻水ばかり出しているとか、あるいはせきが出ているからといって、ただの風邪だろうと、インフルエンザかもしれんということで行ったとしても、そこにこのHibウイルスがもしもあった場合は、こういう大変な状況になる。だから、その前に子供たちに、先ほど姉川課長が言われましたけれども、3回、2回、1回という形でワクチンをそのときに適材に打っていけば、これも抑えられるというものなんです。  それから、肺炎球菌というのも、これは本当にどこにでもいると、だれでもがかかっている細菌があるということらしいです。ただし、先ほど言いましたように、体力が落ちているとき、そして加齢で免疫力がなくなったときに引き起こすということなんです。ですから、例えば、がんで入院された方が亡くなられたと。何でといったときに肺炎やったらしいよというようなね、がんで入院していて、よくなっていると思ったら肺炎にかかって死んじゃった、そういうのはこの肺炎球菌というものなんですよね。  ですから、確かによその国では早くからワクチンそれぞれ3つとも使っているわけですけれども、日本はすごくおくれております。先ほど姉川課長が言われたように、21年度から、あるいは19年度からというものが、そのときから開始してもいいですよというふうになっているわけです。これもやはり6月8日、先ほど姉川課長がおっしゃいましたけど、多久市のほうが子宮頸がんワクチンとHibワクチンの予防接種、これを助成するということが今回の6月議会に出されているということが載っていましたね。小城市のほうも子宮頸がん半額助成、そして、Hibワクチンについては、これは回数が異なりますけど、とにかく1回につき3千円の助成をしていくというようなことがこの佐賀県の市町でも起こっているわけです。  それから、太良町のほうでは既に子宮頸がん、肺炎球菌のワクチンは助成をされているということなんです。基山町や吉野ヶ里町というのも既に肺炎球菌のワクチンは実施されているけど、基山町については3月議会の中においては今まで75歳以上の人たちを対象に3千円助成していたということですけど、これを65歳までおろしたと。結局、年齢を下げて、そして65歳以上の人たちに肺炎球菌ワクチン、これを実施しますということで出ているわけですね。大町町のほうでも、今回、町長、また保健担当の方がこの子宮頸がんについては助成するという方向をつけたということです。する場合は、子供たち平等にしなければいけないということで、全額助成にするということも直接言ったということがあるわけです。  確かに事例も少ないとか、国が責任を持たないわけですから、結局、県や、また地方においてこの責任を持つということは大きいかもしれないけれども、やはりそこで本当にさっき町長がおっしゃいましたように、予防、治癒力を高めるための健康増進のためにいろんなことをやっていく。でも、このワクチンというのもその前の病気にかからないようにするための予防だと私は考えております。本当に定期接種というのを国がしっかりとやってくれればいいんですけど、そうはなっていないわけですから、せめて地域の子供たち、そして高齢者の皆さんたちが安心して暮らせるといったまちづくりにしてほしいなというふうに思います。  このワクチン問題につきましては、ここで多分回答は出ないとは思いますけど、再度、町長、前向きな検討をお願いしたいんですけど、未来があるかどうか、よろしくお願いします。 22 ◯議長(宮原宏典君)  町長。 23 ◯町長(末安伸之君)  予防ワクチンについて、大変さまざまな病気の発症においてその効果があるということについて、その必要性は十分認識をしております。その中で、子宮頸がんの予防ワクチンについては、まだ決断できない理由については、さっき担当課が申しました有効期間がまだわかっていないということと、既に感染している場合は効果がないというようなことも言われているのは事実です。それと、何よりも厚生労働省のスタンスがもう少し予防率の高い国産ワクチンの開発を待っているという状況でございますので、私は本当に国として取り組むべきじゃないかと。予防接種法か何かにきちっと基づいて、そして国、県の考え方を我々自治体に示してもらわないと、特にこういうものは安全性の担保がないと拙速に対応すべきではないと。慎重にですね。  そういうことから、今、最終的な判断をまだしていない状況でありますので、全体的にどうしてこういうものが地方自治体が先に取り組んで、政府というか、国のほうが後になるんだろうかなということで不思議に思っておりますけど、もっと真剣に国としての考え方をきちっと示さないと、私たち自治体としても責任持った対応ができないというように考えています。  よって、こういうワクチンがありますよということでの啓蒙啓発の意味では何らかはやはり考えていかなきゃならないと思っておりますので、先ほど申し上げたように、もう少し情報収集をさせていただきたい。短絡的にやりますよということは、きちっとした責任、安全性の担保というのを私自身もう少し勉強をさせていただきたいと思っております。  2点目のHibワクチンについては、これは平成19年に厚生労働省がワクチンの製造販売を承認しておりますので、これは一定のお墨つきがあるというふうに認識をしております。  それと、3点目の肺炎球菌ワクチンについてでございますけれども、これもやはり効果があるということを言われていることは把握しております。さっき申し上げたように、本当に有効なワクチンなら、予防接種法などに位置づけられるように政府提案をまず行うべきであると私は強く考えておりますので、中尾議員も国政にやはり精通されていますので、ぜひ国政の場において政府が責任持った提案をすべきということをどうか主張していただくよう、関係する方々にお願いをしていただきたいと思っております。  以上でございます。 24 ◯議長(宮原宏典君)
     中尾議員。 25 ◯4番(中尾純子君)  町長が答弁されるように、本当に国がこれは責任を持ってしなければいけないと考えます。余りにも今の政府というのはこういった医療に対して無頓着過ぎるというか、こういうものを外国では既にもう使っているのに、Hibワクチンにしても20年から供給が開始され、子宮頸がんについても昨年の12月から接種が開始されているという状態で、もうその前に既にあるにもかかわらず、そういうものを日本でできないにしても、輸入してでもそれを持ってきて、そして自分たちの国の国民を守るというようなのができていないというのが本当に情けなくなってしまいます。だからといって、これをそのまま放置していても何もならないわけです。国ができないんだったら、それこそ地域主権だとかいろいろおっしゃっているわけですから、この小さな町から国に対してはっきりと物を言ってほしいと思います。そして、これの要請をこの町から、それこそ議会のほうで意見書として出すぐらいの気構えでこのワクチンについては取り組んでいってほしいなと思います。  ほかの山梨県にしても、これは山梨県全体が子宮頸がんについては全額補助をするということなんですよ。栃木県の大田原市、岡議員がおっしゃいましたけど、ここも子宮頸がんについては補助するし、そして千葉県のいすみ市というところも全額助成をするという、本当に自治体が頑張っている。国は何もやってくれない。しかし、声を出すのはやはり私たちですから、私たちがいるから国が成り立っているということであるならば、私たちはしっかりとこれを国に出していくためにも、その中でせめて、1回の子宮頸がんのワクチンを打つのに15千円かかる。あるいはHibワクチンも8千円ぐらいかかる。そしてまた、肺炎球菌のほうにもお金が相当かかる。その中の本当にちょっとでもいいから助成をしていただいて、みんなが安心して、本当は全額助成が一番いいでしょうけど、でも、それで2千円でも3千円でもしていただくことによって、それも啓蒙啓発になるんじゃないでしょうか。この町で、そしてこんな助成がありますから皆さん受けてくださいよと言うこともできると思います。それをしっかりと考えていただきたいと思います。  私の質問というのは2項目しかありませんので、皆さんたちの声を聞いたからといって、すぐわかるわけではございません。これで終わらさせていただきます。しかし、しっかりと国に対しても町から物を言ってください。議会としても物を言っていきたいと思います。  以上です。 26 ◯議長(宮原宏典君)  町長。 27 ◯町長(末安伸之君)  私も前向きに回答したいと思ってはおります。しかし、さっき申し上げたように、きちっと厚生労働省とか国の政府提案等でこういう予防的なものは政策等で打ち出すべきだと思っています。それがなかなか今日、C型肝炎、B型肝炎とか、HIVとか、いろんな国の責任が問われている中で、国としても非常に慎重に見守っているという状況だと思います。それに恐れることなく、国として真剣に取り組んでいただきたいなと考えていますので、そういう国とか厚生労働省、県とかのお墨つきがあれば私も自信持ってお答えできますけれども、先ほど申し上げたように、もう少し時間をいただいて判断をしていきたいと思っています。ぜひ国に対して強く、所属される方々にこちらから逆に陳情をお願いします。よろしくお願いします。 28 ◯議長(宮原宏典君)  以上をもちまして、通告第8号、4番中尾純子議員の一般質問を終わります。  お諮りいたします。休憩をとりたいと思いますが、御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 29 ◯議長(宮原宏典君)  異議なしと認め、10時50分再開したいと思います。よろしくお願いします。                 午前10時34分 休憩                 午前10時50分 再開 30 ◯議長(宮原宏典君)  休憩中の本会議を再開いたします。  通告第9号、12番松信彰文議員の一般質問を許可いたします。松信議員。 31 ◯12番(松信彰文君)  議席番号12番、松信彰文でございます。私はさきに通告しておりましたとおり、3項目4点について御質問申し上げます。  まず1項め、町内主要道路の整備についての1点目として、県道北茂安三田川線の中津隈東西区域における整備拡充と歩道設置について、さきの3月議会以降の執行部の取り組み状況についてお伺いを申し上げます。  私はさきの3月議会の一般質問において、この道路の町内総延長6,390メートルのうち、起点であります豆津橋交差点から板部保育所前まで延長4,670メートルについては歩道設置率が97.8%であること、さらに、板部保育所前から上峰町境までの延長1,720メートルについては歩道設置率がわずか17.4%にとどまっていることを指摘させていただいたところでございます。  また、この一般質問の質疑応答の中で、これまでの事実経過として、1、平成18年度に大字中津隈の子供クラブ、PTAよりの強い要望があり、地元役員及び関係者で協議をし、地元対策を行ったこと、2、平成20年2月2日付で中津隈西区及び板部区長より要望書がみやき町へ提出されたこと、3、平成21年5月15日付で中津隈西区住民3名より用地提供を含んだ陳情書がみやき町へ提出されたこと等を確認させていただいたところでございます。  また、この間、執行部におかれましても、鳥栖土木事務所との合同の現地調査の実施と道路状況の改善に向け御努力をいただいていることも確認させていただいておるところでございます。  さきの3月議会の執行部答弁では、まず、危険箇所である板部区の中川組様前付近より事業を再開し、用地交渉を進めているとのことでありました。その後、今日に至るまでの取り組み状況と、あわせてこの事業を進めていくための今後の取り組み姿勢と見通しについて執行部にお伺いを申し上げます。  次に、1項目めの2点目として、国道264号線、続命院橋から六田信号間、約1.8キロメートルの整備拡充、特に直代バス停付近の小河川橋梁整備、しらさぎ苑への進入道路等周辺地区の一体的整備、開発について御質問を申し上げます。  この国道264号線は起点が佐賀市の独立行政法人国立病院機構佐賀病院前交差点であり、終点が久留米市の六ツ門交差点までの総延長27キロメートルであると伺っております。また、本町内延長分は9.182キロメートルであり、この質問内容の続命院橋-六田信号間は1.8キロメートルと伺っております。この1.8キロメートルの続命院橋-六田信号間は、この国道264号線の整備済みの他区間と比較してみますと旧態依然としており、道路幅は狭小であり、とても国道とは言えない現状であると私は認識いたしております。  特に、直代バス停付近は住宅が密集し、生活道路からの出口見通しが悪く、国道264号線の整備拡充とともに歩道の設置等が急務であります。また、これに伴う直代橋、新直代橋のかけかえ工事が不可欠であります。同時に、平成7年3月に開設されたしらさぎ苑への進入アクセス道路として、1番、町道直代西通り線の整備拡充と周辺小河川側溝の整備、2番、井柳川右岸、左岸の県河川管理道路、これは井柳川の堤防の道路でございます。この整備拡充がぜひ必要でございます。  この地区の住民の皆様の日常生活の安全・安心確保のため、一日も早い生活環境の整備、開発が早急に望まれます。執行部の前向きな答弁を求めます。  残余につきましては自席より御質問を申し上げます。御答弁のほどよろしくお願い申し上げます。 32 ◯議長(宮原宏典君)  町長。 33 ◯町長(末安伸之君)  通告第9号、12番議員の御質問にお答えします。  町内主要道路の整備について2点御質問いただいております。順を追って御回答を差し上げます。  まず、県道北茂安三田川線、中津隈東西区部分の歩道設置について、さきの3月議会の一般質問以降の取り組みと見通しについてのお尋ねにお答えをします。  県道北茂安三田川線の中津隈地区の歩道整備工事につきましては、平成18年に地区内の区長さん、議員さんを通じて、PTA会からの要請に基づいて公民館でその懇話会を開催しました。その時点で、県道を通学路とされていますので、子供さんの通学路としては大変危険性が高いという強いPTAの方の御意見をいただきまして、翌日、地元の区長さん、議員さんと現地を踏査しましたら、非常に交通量が多くて、傘を差して行けないような、いわゆる狭小というか、狭隘なところがありました。よって、数日後、鳥栖の土木事務所の所長にもじきじきに来ていただいて一緒に現地を踏査しまして、その危険性について認識をしていただきましたので、直ちに数カ月で危険箇所であった中津隈交差点の待避所、それとカーブになっていたところのカット、植栽についても伐採、地元地区の所有者の御理解もすぐいただけましたので、そのような緊急的な対応をしました。その後、板部地区からも同様の御要望がありましたので、同じく現地を踏査して、土木事務所に関係地区の議員さん初め、区長さんとも一緒にまた提案活動を行ってまいりました。よって、平成18年度から開始をしたところでありますけれども、平成21年度からは井野原神社から東に70メートル区間の用地交渉を現地進めているところであると。今後、この区間の用地交渉と買収が完了した箇所の工事が施工をされる予定であります。  現在、この歩道整備事業については県単独の予算で進められておりますので、限られた予算での事業であり、県道沿線の地権者の方からは用地提供の協力もございます。鳥栖土木事務所のほうにもその話はいたしております。しかし、なかなか県単独予算ということでありますので、すべて一気に整備が進まないのが現状でありますので、今後とも関係機関に対しまして、板部から中津隈西までの区間の歩道整備の早期実現に向けて要望活動を実施していきたいと考えております。  2点目の国道264号線の続命院橋から六田信号間の整備拡充が必要であると。特に、直代バス停付近の小河川橋梁、しらさぎ苑への進入路等の周辺地区の一体的な整備、開発を急ぐ必要があるという御質問にお答えします。  この区間につきましては、延長が1,800メートルです。続命院橋から六田橋までです。整備計画は現在のところ未定となっております。町としても早急に整備計画が決定されるように、5月10日に県の交通政策部長、道路課長に要望書の提出を行いました。本分橋から東のほうも含みまして、同じく要望をしております。今後とも町と地元が一体になって努力をしていきたいと考えております。  また、直代バス停付近からしらさぎ苑につながる町道は、264号線からの進入口では幅員7.5メートルが確保されておりますけれども、途中ではクランクともなり、幅員も狭くなっております。今後は地区関係者と協議をしまして、要望書の提出も踏まえ、まちづくり環境整備計画に組み入れて取り組んでいきたいと考えております。  以上、御質問にお答えを終わります。 34 ◯議長(宮原宏典君)  松信議員。 35 ◯12番(松信彰文君)  今、町長から総論的な御答弁をいただいたわけでございます。この県道北茂安三田川線は、我々地域住民にとっては長年の懸案であるということで、町にお願いをしまして、合併後、宮前東交差点等についても建設をしていただいて、状況の改善は少しずつ見えてきておるというふうに理解はいたしております。  私が申し上げたいのは、さっきも申し上げましたように、板部保育所前から上峰町境までの延長は1,720メートルですね。歩道率が17.4%で、これが大体299メートル、約300メートルになります。そうすると、1,720メートルから300メートルを引けば1,420メートルになるわけですね。この1,420メートルが歩道がない部分なんですよ。そうすると、ここの1,420メートル部分に家が張りついて当面どうしても歩道が確保できないという部分も、課長、あるわけなんですよ。だから、私が3月議会以降どう検討したのかというのは、その1,420メートルのうちに家屋がある分、当面歩道の確保ができない部分、それと、ない部分、歩道の確保ができる部分、こういうふうな部分について、たった1,420メートルの中で仕分けをして検討をしたのかと。3月議会以降どういう検討をしたのかということでお聞きをしているわけです。  漠然と歩道設置を板部保育所前から上峰町境までと考えると、これは非常に大きな問題のように見えます。だけれども、1,720メートルから300メートルを引いて1,420メートルの数字を割り出して、その中で当面できる部分とできない部分を割り出していくということについては、3月議会以降できたんじゃないかと私が質問をしておるわけです。この点について御質問を申し上げます。1点目。  それと2点目では、3月議会の町長答弁の中で、「今後の見通しといたしましては、この区間の用地買収が完了した箇所の工事が施工される予定でありまして」、こういうふうに書いてあるわけです。私がさっき申し上げましたように、平成21年5月15日付、去年の5月15日ですよ。用地提供はオーケーですよということで、3名の地権者から早くやってくださいという陳情書が出ているやないですか。ですから、こういう問題について、その後どう対処して地権者に確認をとったのか、あるいは鳥栖土木事務所に行って陳情書を提出しておりますというんであれば、その御返事をお伺いして、鳥栖土木事務所に陳情書を出して、その後、かくかくしかじかになっておりますということを区長を通じてこの地権者の方々にお知らせをしておるのかどうか、こういうことを3月議会後にやったんですかと聞いているわけですよ。  この2点について御答弁を求めます。 36 ◯議長(宮原宏典君)  中島建設課長。 37 ◯建設課長(中島 識君)  松信議員の質問にお答えします。  先ほどから板部保育所から上峰町境まで1,720メートル、そのうち歩道率が17.4%ということで、その分を引きますと1,420メートルが、いわゆるみやき町の中で歩道が設置されていない部分ということで御指摘を受けております。そういう中で、3月議会後どのように建設課として、いわゆる町として動いたのかということでございます。  これにつきましては、3月議会後、これは鳥栖土木事務所のほうにも話をして、これは2点目とも関係いたしますけれども、いわゆる歩道が設置されていない部分について家屋が張りついている部分、また畑とか雑種地とかありますけれども、そういう部分について色分けをしていただきたいということで、これはお願いして、まだでき上がってきておりませんけれども、それは町でやるべき部分もございましたということで、深く反省をしております。  それと、町長のほうも答弁いたしましたように、県といたしましては、とにかく現在、東尾交差点の改良に万全を尽くしているので、非常に金もそこに投資をされております。そういう中で、いわゆるこの北茂安三田川線の中津隈からみやき町の残りの部分でございますけれども、この部分については──済みません、板部のほうからですけれども、この部分につきましては、やはり県単独事業ということの中で、どうしても県の財政的にも厳しいのかもわかりませんけれども、なかなか私たちが要望、また話をしても、とにかく頑張りますというようなことしか言ってもらえないわけでございます。それは私たちがもう少し努力が足らないということも十分反省をしております。そういう部分で今後も進めさせていただきたいと思っております。  それから、用地提供者、いわゆる3人の方があったわけです。これは3月議会の中でも御報告をさせていただいておりますけれども、その後どのように返事をしたかということでございます。  これにつきましては、先ほど地元のほうにおろしたのかということでございますけれども、この部分につきましても鳥栖土木事務所のほうに話をして、用地提供者の方がいらっしゃるということで、できれば早急にお願いしたいということでございましたけれども、先ほど申し上げておりますように、21年度につきましては、井野原神社付近のほうに用地を購入したと。それから、22年度につきましては、その部分の話がつけばその工事に入るということで、この部分について工事をしていただくという約束まではまだいただいておりませんけれども、今後そのような形があれば当然お願いをするわけでございます。  また、その部分について、区長さんのほうには何月何日にどのようにしたという報告をしていなかったということは、これはこちらのほうも十分──これは反省というよりも、その分については私たちのほうが怠っておるということで、非常に反省をしております。  そういうことで、今後は、これは何の事業でも町の部分も関係いたしますけれども、県庁なり地元の区長さんあたりから要望が上がったり、また、ほかの方から上がったときにつきましては、区長さんを通じてでも早急にいろんな問題点、また、できない部分であればできない部分の説明をいたしまして今後対応させていただきたいというふうに考えております。  以上です。(発言する者あり)  済みません、264号線について御説明申し上げます。  町長の答弁と重複するかもわかりませんけれども、現在、議員が御指摘をされておりますけれども、昨日、本村議員の質問の中でもあったように、六田の交差点から続命院の国営水路三田川線まで約1,800メートル分については、まだ未整備でございます。  そういう中で、やはり町といたしましても機会あるたびに、町長のほうからすれば知事との会談とか、いろんな面で早く整備していただくようにということでお願いをしております。また、一昨年だったかと思いますけれども、県のほうから部長さんあたりもお見えいただいて現地も見ていただいております。そういう中で、今回5月10日に、いわゆる未整備の全線を含めたところで、とにかく早急に整備をしていただきたいということでお願いをしておりますし、また、一部未整備、新町区域になりますけれども、その部分も含めたところで早急に私たち町、県、それから地元と一体となってその分を早く整備して、また今後、未整備区間について地元も協力するということで強い要望をしてきたわけでございます。そういう中で、やはり県も町の意向も酌んでいただき、今後進めていただくものというふうに私たちも考えております。  そういう意味の中で、国道と町道の一体化整備ということで質問されておりますけれども、この町道の、いわゆる直代西通り線と申しますけれども、もともとこの道路につきましては、改修する前につきましては大体幅員が3メートル程度であったかと思います。もともと井柳川の部分でございまして、井柳川がしらさぎ苑の付近からショートカットを行い、別ルートになったものですから、今までの井柳川が要らなくなって公有水面になったということで、町のほうが形状の変更を県に申し上げて、そして、それによって道路整備、また水路整備を行っているところでございます。そういうことで、国道の入り口で7.5メートル程度ございます。  そういうことで、一部、井柳川を横断するときに幅員が4メートル程度ということになっておりますので、この部分についてはやはり整備をする必要があろうかと思いますけれども、現時点においてまだ地区のほうから要望書も上がってきておりませんし、今後、この質問なり、また回答によって地区から要望書が出てくるということも予測されますので、今後、関係地区、また関係者とよく十分に協議しながら進めていかなければならないと。そういう中で、要望書があれば、当然まちづくり環境整備の中に取り組んでいく必要もあろうかと思っております。ただ、関係地区なり関係者と十分に協議する必要があろうと思います。そういう意味で、今後はその部分について、先ほど申し上げましたとおり、要望書が上がってくれば当然町としても考えていかなければならないというふうに思うところでございます。  以上でございます。 38 ◯議長(宮原宏典君)  松信議員。 39 ◯12番(松信彰文君)  3回目です。きのう、どなたかの議員の質問で、区長の要望書ばかりにとらわれずに、3町合併後の広域としてとらえながら道路整備等についても取り組みなさいという一般質問があったばかりじゃないですか。きのう欠席しておったんですか。  それで、北茂安三田川線については、1,420メートルという部分について位置どりをしてくださいと。そして、その1,420メートルの距離の中に3名の地権者の方の所有地部分、100メートルになるか50メートルになるか知りませんけれども、そういう部分も含まれておりますので、1,420メートルはもっともっと減少していきますよということを私はお願いしておるわけです。  それで、264号線については私も最初に取り上げました。それで、まずお願いしたいのは、三養基西部4カ町でつくりましたしらさぎ苑、ここは町内の方だけでなくて、お葬儀関係者がたくさん通ってこられるわけですよ。今、これがしらさぎ苑に行く道ですよということで自慢をして皆さんにお見せしたり通っていただけるような道路ではないんじゃないですかと私は申し上げておるわけです。そこで、起爆剤をつくって264号線の改良整備に結びつけていただきたいというふうに申し上げておるわけです。  藤ノ木交差点も、国道385号線ですか、あれが東脊振から千代田まで入ってきましたね。大きい道路ができたじゃないですか。あのときにあそこの交差点は立派なものに変わっているんですよ。それをみやき町に入ってくると、がたっと狭くなるわけですね。ですから、しらさぎ苑があそこにあるからというようなことを理由づけにされても私は結構と思います。そういういろんな工夫をして、三根地区の社会インフラと申しますか、そういうものを増進させて三根地区の開発、地域の活力アップにつなげていくべきではないかということで私は質問をしておるわけです。  町長にお願いしたいんですけど、平成22年度当初予算で国道264号線佐賀久留米線整備期成会会費219千円ですか、これも予算書に上がっております。それから、切通川・井柳川河川改修期成会負担金31千円、こういうものも上がっております。ですから、こういうところで、私も国道264号線の委員に選ばれておったと思いますので、こういう会合に参加した際は発言をさせていただきたいというふうに思っております。  そして、来年度の予算編成が11月か12月ごろ行われるわけでございますけれども、私はその時期をねらって議長、副議長、産業建設委員長等にお願いをして、また執行部にもお願いをして、三養基郡選出の県会議員、鳥栖土木事務所、そして、それだけで足りないなら国会議員の先生、民主党も自民党もいらっしゃいます。そして、国道事務所、こういう方々も来ていただいて、こういう道路、あるいは神埼北茂安線、あるいは仮称町道中原西島線、こういう計画路線等も見ていただいて、末安町長は、旧民間保養施設の問題で佐賀県はおろか、日本じゅうに名前をとどろかせた町長でございますので、そのリーダーシップのもとで町内の今度は道路整備に一生懸命取り組んでいるんだというようなことで、議会、執行部合同の要望日を設定いただいて、全員で陳情、要望活動を行うという形に持っていけたら最高の形になるんじゃないかというふうに思っているわけです。その点について町長の答弁を求めます。 40 ◯議長(宮原宏典君)  町長。 41 ◯町長(末安伸之君)  御質問にお答えします。  御指摘のとおり、道路の整備というのは欠かせない大切な住民の皆さんにとってのインフラ整備であり、生活向上には欠かせない分野であります。よって、みやき町が合併してから道路の整備が急務であるということを感じました。特に三根校区については、懸案であった筑後川両岸の西島諸富線、それと左岸側の坂口藤吉線、中津天建寺武島線、これについては早急に整備してもらわなきゃならないということで、当時、今議員がおっしゃるように関係機関を呼んで三根庁舎で行ったことがあります。佐賀県側、福岡県側、関係機関に来ていただいて、そして強く要望を行いました。それと地元、議会の皆さんもですが、関係地区の代表6名の方もじきじきに議会の皆さんと一緒に国交省に陳情、提案に行きました。その成果が非常に早くあらわれまして、今までの経験の中ではこんなに早く要望ができたのも珍しいなというぐらいですね。それはやはり地元の皆さんの熱意というのが通じたものと思います。  よって、今御提案についてもぜひそういう機会を設けさせていただいて、国会議員、県会議員等を通じながらでも、県や国当局に対して強い地元の要望であるということを伝えていかなければならないと思っております。  よって、優先していましたのは筑後川両岸沿いの道路の整備です。これはほぼめどが立ちました。すべて終わっていませんけど。だから、今度は264号線について全力を傾注したいということを申し上げています。そこで、ネックとなっているのが新町の一部未完成部分ですので、この問題をやはり優先的に解決することで、今ございました東西の国道整備についても計画化をしていただけるものと思っていますので、全力を傾注します。  それと、先ほどの北茂安三田川線についても、これもはっきり言って県内でこんなに悪い県道はないなという印象を以前から持っておりました。河川の上に歩道があるというのは、今は耐震化の問題も言われておりますし、公共的な施設としては大変危険性をはらんでいるなということで、合併しましてから県のほうに交渉して、条件つきながら事業復活をしていただきました。これは東尾交差点から小学校までの区間だけです。ですから、それから西の板部・中津隈地区内については計画がありませんし、まずはこの計画もしてくださいとお願いしましたところ、家屋移転を全面的な改良計画は困難であるという回答を受けました。その理由については、神埼北茂安線というルートを今設定していますので、ここで交通量の緩和はできるから、改めて今の北茂安三田川線を家屋を移転してまでは改良する計画は現時点ではないし、将来的にもほぼ不可能であるということを言われましたので、しかしながら、それでは非常に交通環境が悪化しているため学童を初め、住民が危険性にさらされているという今の実情を訴えた結果が、今の局所的な改良を年次的にしていただくということになりました。当面はその局所、家屋等がないところについて歩道の確保とか、また一部家屋があっても塀等の構築物とか植栽については協力いただきましたので、そのような塀とか植栽等については県のほうも対応してくれますから、今後とも引き続き全線の局所的な改良についての提案、要望も重ねていきたいと考えております。  それと、264号線については正直言って重大な事故も発生していますし、今後、もっと大きな事故が発生するような危険なところも数多くあります。よって、先ほどの問題を早期に解決して全線の改良計画をしていただこうと。県内でもこんなに交通環境の悪い国道はありません。そのことを強く県とか国等へ訴えていきながら早期実現を目指していきたいと考えております。どうかよろしくお願い申し上げます。 42 ◯議長(宮原宏典君)  松信議員。 43 ◯12番(松信彰文君)  次に行きます。  さきの2つの問題につきましては、また9月で一般質問をさせていただきます。  次、2項目めの町営綾部住宅の抜本的改善と整備について御質問を申し上げます。  この問題につきましては、私はさきの3月定例議会において、この町営住宅全13棟58戸が昭和47年から昭和49年の建築であることから、既に築後36年から38年が経過しているということを踏まえた上で、以下8項目の問題点を指摘させていただいたところでございます。すなわち、1、団地自治会組織の有無、2、団地集会所の有無、3、ひとり暮らしの老人対策、4、生活雑排水の処理施設の有無、5、地震対策の有無、6、シロアリ防除対策の有無、7、街路灯、防犯灯の有無、8、連帯保証人制度、2人制で3年間で更新と、こういう連帯保証人制度がこの団地の入居者に対して適当であるか不適当であるかということの8項目であります。  3月定例議会後、これらの問題についていかなる検討をされ、抜本的改善と整備にどう取り組まれたのか御質問を申し上げます。 44 ◯議長(宮原宏典君)  中島建設課長。 45 ◯建設課長(中島 識君)
     松信議員の1回目の質問にお答えします。  町営住宅の綾部住宅でございますけれども、これにつきましては抜本的な改善ということでございます。これは3月議会の質問からの継続でございますけれども、8項目の中で私たち建設課として対応してきた部分について若干申し上げさせていただきたいと思います。  綾部住宅につきましては、現在58戸あるわけでございます。そういう中で、空き家が7戸ありまして、その中で3月の広報みやきに掲載させていただき、また5月13日の区長逓送によりまして全戸回付いたしまして募集を行ったところでございます。その募集につきましては、結果として1軒申し込みがあっております。また、非常に申し込みが少なかったということで6月10日の区長逓送において再度全戸回付を行い、募集を予定いたしておるところでございます。  そういう意味の中で、環境対策としてシロアリ防除工事ということで、これは3月議会の中でも御答弁させていただいておりますし、また、これは21年度からの繰り越し事業ということで取り組むわけでございます。そういう中で、現在、設計書も作成をいたしておりますし、梅雨明け後には工事の着手をしてやっていきたいというふうな着工する予定でございます。当然、着工する前には家の中に入って防除するために畳をはぐったり、また、いろんな部分で居住者の方に御相談をしていくわけでございます。そういう意味の中では、当然、空き室などについても、例えば、1日目については非常ににおいがするわけでございます。そういう意味で、やはりどうしてもお年寄りの方とかいらっしゃいますし、そういう部分で非常に環境的に悪いということで、アレルギーの方もいらっしゃるかと思いますので、そういう部分について十分話をして、そして、そこにどうしても自分は住めないというよりも、1日でもいいから空き部屋ということであるならば、そういうふうなことも対処しながら進めていきたいというような考え方を持っております。  それから、住宅内の自治会組織ということでございますけれども、これにつきましては、先ほどシロアリ防除工事ということで予定をしておりますので、そのときに説明をするということで先ほど申し上げましたけれども、よその団地においては管理人ということで置いております。そういう意味の中で、共益金の徴収なり、また、いろんなことで相談に乗ったりされておりますので、やはり居住者の方にそういう部分についてお願いをしていきたいというふうに思っております。  私たち3月以降、いろんな面で綾部住宅のほうに出向いておりまして、やはり居住者の方のおばさんたちに話をしますけれども、なかなか昔からの話ということで、とにかくみんなでこの住宅を守りましょうと、やはりみんなが一つの輪になって住んでいったらどうでしょうかということで私たちが話をするんですけれども、話には乗ってもらえるんですけれども、いよいよ、そんなら、おばちゃんしたらどうねと言うと、なかなか縦に振ってもらえないというようなことが現状でございます。しかし、これはこのままほうっておってもどうしても問題点もございますし、そういう意味では、やはり自治会組織ということで、いわゆる綾部団地の中でどうにかやってつくっていただきたいというふうな考え方を持っております。  それから、集会施設の設置の件についてでございますけれども、現在、住宅内にはその集会所をつくるようなスペースは当然ないわけでございます。そういう意味の中で、今の空き家を集会所にしたらどうかということで松信議員のほうから御提案をいただいておりますけれども、これにつきましては、やはり本来の目的としてはあくまでも住宅ということでございますので、もしもそういうところを集会所にするということならば、いわゆる目的外使用ということで国なり県に当然申し出て、そして、その部分について用途廃止をしていく必要があるんではないかということで考えております。  そういう意味では、まだそこまでは至っておりませんけれども、説明会のときにそういうことで話があり、集会所ということになった場合については今後進めていかなければならないわけですけれども、いわゆる集会所にするということは、そこを1戸あけて、当然そこに住んである皆様方で電気代なり、また水道代なり便所のほうのそういう面についてお金を支払っていただく部分もございます。そういう部分も含めて十分に考えていかなければならないと思っております。そういう意味では、なかなか今の時点ですぐ集会所にできるということは非常に困難でありますので、今現在、綾部地区のほうに出向いておられると思いますので、当分の間、やはりそういうふうなことでお願いをする必要があるのかなというふうに考えている次第でございます。 46 ◯議長(宮原宏典君)  松信議員。 47 ◯12番(松信彰文君)  建設課長、あなたの考えを聞いているんじゃないんですよ。どういう検討をだれとしたのか、そして、その結果、どういう結論が今出ているのかということをお聞きしているんですよ。あなたの考えを長々と聞きよったら時間がもったいないでしょう。  私が団地自治会とか団地集会所ということにこだわって申し上げているのは、独居老人が60歳以上で18人入っていると。70歳以上で8人、あなたから聞いたところですね。そして、70歳以上の高齢者世帯で11世帯。だから、70歳以上のひとり暮らしが8名で、70歳以上の夫婦世帯が11世帯ということは22人、70歳以上の方が58戸に30人おられるということですよ。その方々の管理なり健康状態を見きわめるためには、どういうふうなシステムをつくったらいいのかということを考えて、団地の自治会とか団地の集会所はどうなっているんですかと私は聞いているんですよ。何ですか、電気代がどうのこうだとか。そんなことは執行部でちゃんと検討すればすぐできることやないですか。  そしてもう1つは、今度は私がもう言います。生活雑排水の処理施設の有無、これは3月議会で生活雑排水を周辺の川に垂れ流しておると言ったやないですか。下水道課長は今一生懸命、供用開始のため各地区の公民館で汗を垂らしながら説明をしていますよ。その中で、500千円要ります、1,000千円要ります、800千円要りますと。地区住民は合併処理槽をつけたのに、また公共下水道で銭が要るのかと悩んでおります。そういうさなかに、町営住宅が58戸の生活雑排水を川に丸々放出しているということが町民に聞こえたらどうなりますか。だから、そういうことについてどういう検討をしているんですかということをお聞きしているわけです。  そして、地震対策、平成22年度で中原小学校の地震対策で予算計上しておるじゃないですか、多額の金を。40年近くたっているから大丈夫ですかと聞いたところが、壁組み方式でやっているから、国、県の指導があっているから、これで大丈夫ですよということでしょう。  そして、シロアリ防除対策、これは22年度で13棟58戸分、6,334千円計上しておると。実施時期はいつするんですか。当然、梅雨過ぎたぐらいからになるんじゃないですか。その間、私が言った8項目は放置しておくわけですか。  それから、街路灯、防犯灯、あなたは5基あると言ったけど、私はきのう夜、わざわざ見に行った。7つあって5つついておった。2つはこっくえておる。  それから、連帯保証人制度、70歳以上の独居老人の方とか御夫婦の方で2人制度で3年更新で完全にやれるんですかと私はお伺いしているんですよ。  だから、こういう問題について質問するときは質問側も大変苦しいんですよ。しかし、町営住宅の管理運営については議会もチェック機能を有しておるということで責任を持たにゃいかんとですよ。議会はどがんしよったかいと。いや、議会がやあやあ言うばってん、いっちょんしんさらんですもんねというのが執行部の常。私が25年議員してきたけどね。最後の責任は議会に来る。だから、私はこういうことを先送りせずに、私も苦しい、中島課長も苦しい、町長も苦しい、副課長も苦しい、事業部長も苦しい。だけど、先送りはせずに、その都度、その都度、短期、中期、長期の事業として取り組んでいかないと、先送りすればするほど難しい問題になってくるんですよということを申し上げておるわけです。  シロアリ防除対策はいつする予定ですか。まずそれをお伺いして、座ります。 48 ◯議長(宮原宏典君)  中島建設課長。 49 ◯建設課長(中島 識君)  松信議員の質問に答えます。2回目でございます。  これは先ほどシロアリ防除工事ということの中で、梅雨明けに発注するということで御説明をさせていただいたと思っております。  以上です。 50 ◯議長(宮原宏典君)  松信議員。 51 ◯12番(松信彰文君)  だから、こういう問題については困難性のある問題なんだけれども、できるだけ早く衆知を集めて、そして短期、中期、長期、これで問題解決の糸口をつくっていくということが私は大事ではないかと思っております。もし独居老人が孤独死なんかを万一したということがあった場合は、これは執行部、議会ともどもに責任を問われるということを頭に入れておかにゃいかん。  さらには、生活雑排水の垂れ流しについては、私は本当は下水道課長に聞きたいんですけどね、どう思いますかと。縦割りじゃなくて横の連絡もとりながら、こういう問題についてはどうするんですかということを真剣に討議をしていただきたいと思います。この問題も9月にまた質問します。  最後に、事業部長の答弁を求めます。 52 ◯議長(宮原宏典君)  最所事業部長。 53 ◯事業部長(最所和美君)  先ほどの松信議員の住宅管理のあり方、基本的には管理のあり方ではないかというふうに考えております。そういった中で、御指摘のように、この住宅は非常に古い住宅であり、かつ老人世帯が多いというような特殊性を持っておりますので、ただいま御指摘がありましたように、短期、中期、長期で最終的にどう維持管理をやっていくのか、そういった視点で、今後、住宅管理を進めてまいりたいというように思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 54 ◯議長(宮原宏典君)  松信議員。 55 ◯12番(松信彰文君)  そういうことで、住宅の管理については、家賃の高低にかかわらず、受け入れたからには町営住宅の住民でございます。家賃が幾らだとかいうことはあってはならないことだと思っております。よろしくお願いします。  最後の3項目めの町有財産の賃貸借について御質問申し上げます。  3月定例議会における3月25日の中尾純子議員の一般質問に対する町長答弁及び3月29日の議員全員協議会での説明事項として、北茂安本庁舎の一部を東部水道企業団に事務所として貸し付ける旨の計画案が執行部より提示されました。町有財産の利活用ということにつきましては、合併後5年を経過しましたみやき町のあるべき行財政運営という観点からも大いに取り組むべき問題であると私も強く認識をいたしております。  この問題につきましては、いまだ議会への最終提案、説明、提示があっておりませんので、現時点ではいまだ未決定であるということを前提に、諸般の事情を踏まえつつ執行部との質疑応答をさせていただきたいと存じます。執行部の現在のお考えをお伺い申し上げます。 56 ◯議長(宮原宏典君)  町長。 57 ◯町長(末安伸之君)  御質問にお答えします。  町有財産の賃貸借についての御質問でありますけれども、3月の定例議会終了後に4月に1回、5月に2回、事務レベルでの協議を行っております。最終的に6月8日に企業長と次長がお見えになりまして協議をいたしております。  その結果、まず第1に、本町が佐賀東部水道企業団に対して賃貸する物件については、みやき庁舎1階の東の棟、今の徴収強化対策室を配置しているところです。それと、マイクロバス車庫を予定しております。  それと、2番目は駐車場の配置についてですが、職員が15名ほど異動されるということです。企業団の公用車8台を含みますと約23台分の駐車スペースが必要となります。よって、今、税務課、徴収強化対策室を23年度に中原庁舎のほうに配置がえしようという予定をしておりますので、その職員と相殺すると、その差が数台ということになります。  3番目についてですが、賃貸料については、まず光熱水費については応分の割合での負担と考えています。面積割でするかどうかは最終的に詰めたいと思っています。  公益費を除く賃貸料については、現在、双方で意見調整をしております。その内容については、企業団は現在の三養基営業所、東尾地区にありますが、ここに平成21年に基山営業所と統合をしようということで議会に上程をする予定であり、もう上程直前でしたけれども、それを私のほうから、新たに25,000千円から30,000千円かけて建てるぐらいなら、みやき町の3庁舎がいずれ職員の減に伴って空きスペースが出てくるので、活用していただけないかということで、21年に建てかえ計画を保留にしていただいた経緯があります。そのときに25,000千円から30,000千円と予定されておりましたので、新たに新しい事務所を建築するより、みやき町の空き庁舎を有効利用したほうがメリットがあればお借りしたいということでした。単純計算すると、25,000千円から30,000千円で予定されていましたので、それを耐用年数が約25年とすれば、年間1,000千円程度以内、単純に。それ以上になると借りるメリットがありませんということは最初から言われていました。それよりかかなり安ければ、みやき庁舎をお借りするメリットがあるということで、早く賃貸料の案を出してくださいと言われて6月8日に来られました。なぜなら、もう2年待ったので──2年というか、もう23年にはどうしても統合事務所をつくりたいと。だから、みやき町が早くその賃貸料を示してもらわなければ、メリットがなければ来れませんし、デメリットがあれば今の東に建てかえをしたいということで、早くその考えを示してほしいということで6月8日に企業長が見えました。  よって、今後の予定については、7月中に基本的な事項についての確認書を締結する予定です。確認書の原案については、今ほぼできています。それを議会終了後、ほかの案件もありますので、全員協議会で確認書案を議会の皆さんにお示しして、そこで御意見を拝聴したいと思います。全員協議会でおおむね御理解いただいたら7月中に確認書の締結をしていきたいと。そして、9月末までにはほぼ契約内容に沿った確認書を新たに確認するということで企業長と話をしています。7月の確認書は基本的な確認書です。お貸しします、借りますと。しかし、賃貸料等については9月までに最終的に協議をすると。基本的にはさっき申し上げたように、25,000千円から30,000千円で25年で割り返した数字をやはり下回る数字じゃないと借りないということですので、最終リミットがもう9月ということです。9月までに借りるか借りらんかをはっきりしたいということです。(「家賃は幾らですか」と呼ぶ者あり)  いや、だから、さっき申し上げたように、家賃は全員協議会で、本議会が終わりましたら全員協議会を今のところ7月1日にお願いしたいと思っています、ほかの件もありますので。7月1日に正式に申し入れしたいと思います。日にちはちょっと今変わります。なぜなら、「緑の分権改革」推進のメンバーも議員の皆さんに御紹介したいと思っています。そのほかに、元民間保養施設の活用の計画案というのがおおむねできましたので、その説明も一緒にしたいと思います。そういうことから、あわせてこの問題も御説明します。その中で、賃貸料については9月までに出すということで。  以上でございます。 58 ◯議長(宮原宏典君)  松信議員。 59 ◯12番(松信彰文君)  6月8日に企業長が来られたということですね。まだ私は最終決定がなされていないということで、町長初め、執行部の方々に私の独断と偏見に満ちた私案を議会の中でお伺いをして、考えていただく余裕があれば考えていただきたいなと思って実は一般質問をしようと思ったわけです。  私が思ったのは──これは独断と偏見ですから、気にせずに聞いてください。1番は、ちょっと狭過ぎるんじゃないかと思ったのが1点ですね。それと、駐車場はどうかなと思ったのが1点。これは狭過ぎるんじゃないかなというのが1点ですね。  それと、合併後5年が経過したという時点ではありますけれども、本庁舎を他に貸し出すということについて旧北茂安町の住民感情が大丈夫かなと思ったのが2点目です。  3点目は、風と火と水、三根町は水でございますので、筑後川から水をとるわけでございますので、三根地区の地域振興、活性化という観点からも水道企業団の事務所は三根地区に配置したらどうだろうかなというようなことを私は私なりに考えたわけでございます。  今、町長がおっしゃったように、年間1,000千円以内の賃貸料ということであれば、月約80千円から90千円ですね。借りていただくのに文句を言う筋合いはありませんけれども、ちょっと安いなと、今回は留保したほうがようはなかかいのという気持ちもしないではありません。  この3点について、狭過ぎるんではないか、本庁舎を今貸し出すことについて北茂安地区の住民感情はどうなのか、それから、水道企業団事務所を三根地域に持っていくということについて、最後に町長の御答弁をお伺いして、私の質問を終わりたいと思います。 60 ◯議長(宮原宏典君)  町長。 61 ◯町長(末安伸之君)  5点の御質問にお答えします。  まず、狭過ぎるんではないかということで、水道企業団のオフィスとしては十分足りるということであります。  駐車場については23台。駐車場については、今、交差点改良している西側民地をお借りしていますが、交差点改良に伴って非常に職員も横断してくるわけですから、危険性もございます。交差点の歩道を通じてというふうに指導はしておりますが、緊急性のある場合は確認して道路を横断している状況等もあります。そういうことも踏まえて、今、公民館跡地、これを駐車場として当然活用できるという見通しもありますが、しかし、東尾タクシーさんの交渉移転をする際に、新たな事業所の代替地を探していただきたいという要望も受けておりましたし、今は事業を休止してありますけれども、新たな福祉タクシー事業は行いたいというお話もありますし、その際に代替地として中央公民館跡地に移転していただけませんでしょうかと、残った余剰地と中央公民館の用地を交換して事業に協力していただけませんかという提案を当初からいたしておりました。そういう関係がまだ白紙の状態というか、残っておりますので、その代替地として中央公民館跡地を提供せざるを得ない状況になるかもしれません。なる見通しが強くなってきました。  そういうことから、駐車場の民地をお借りしている部分がどの程度長期にわたってお借りしたほうがいいのか、また、交差点改良に伴って危険性も増してくるという中から、庁舎の東側に農協の施設があった跡地があります。農協も施設を解体して敷地そのものは広くなっております。そちらのほうが今後農協として有効に活用されるのか、そういう打診もしていきたいということも、安価で借りられれば駐車場もそちらに確保できないかとかいう考えも、あくまでこれは流動的です。そういうことも踏まえながら、最終的に水道企業団と契約を締結したいと思っております。  契約の締結時期は12月です。12月に契約を締結できるように進めていきたい。そして、9月にその確認を再度交わすと。その前に、7月に1回、協議書を交わす。その前に、全員協議会で意見の集約を行いたいということです。  3点目、北茂安の皆さんの住民感情、本庁舎は明確に移しませんと申し上げていますので、そこが空きスペースになるよりか、有効に活用し、なお、東部水道企業団というのはやはり公共性がありますし、住民の皆さんの利便性も今よりよくなると思いますから、私は住民感情としては、むしろ喜ばれるんじゃないかと。批判をされるという考えがわかりません、本庁が移るわけでもないし。税務課が遠くなったという御批判はあるかもしれません。それは窓口等での対応と、また連携を図ることで住民サービスに支障を来さないようなことはやっていかなければならないと考えていますので、正しく説明し、理解していただければ、住民の皆さんの御理解はいただけるものと思っております。  4点目、三根庁舎のほうを活用したらどうかという御提案ですが、このことも勧めました。北茂安か三根か中原か、3庁舎をどこがいいかをまず検討してくださいということから、基山と三養基営業所、そして佐賀の諸富でしたかね、そういう配置的に考えるなら、北茂安校区内じゃないと無理と。もとから今の三養基営業所に基山を統合しようというのが原点ですから、これを三根庁舎にどうですかと言ったら、それは不可能ですと。北茂安の今の営業所に統合か、今の北茂安庁舎内を借りるかという2つの考え方の中で協議をしてきましたので、三根庁舎をお勧めしても、ああ、それなら今の三養基営業所に建てかえますよと言われます。  それと5番目、安いのではないかと。まだ決めていませんけど、おおむね25,000千円から30,000千円を25年契約で今協議していますので。なぜなら、その耐用年数と、あと今の庁舎が25年はもつだろうということでですね。新築なら確かに安いという判断はできますけど、もうあの庁舎も随分年月もたっておりますし、ある程度の償却とか、借り入れたとしても償還も終わっているでしょうし、それからいうと安いか高いかは、また全員協議会の中で御意見をいただいて、この場で安い、高いは控えさせていただきたいと思いますが、結論から言うと、さっき申し上げましたメリットがなければお借りしませんと明確に言われています。そこの判断だけです。 62 ◯議長(宮原宏典君)  松信議員。 63 ◯12番(松信彰文君)  町長、私はできれば三根地区にというふうに思っておったわけです。だけれども、先方さんが─〔発言取消〕─ということであれば、これはいたし方ない。事情があって行けないということであれば、これはいたし方ないということで、一応本会議の答弁としてお聞きをしたということで了解しました。  以上で私の質問を終わります。 64 ◯議長(宮原宏典君)  以上をもちまして、通告第9号、12番松信彰文議員の一般質問を終わります。  お諮りいたします。休憩をとりたいと思いますが、御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 65 ◯議長(宮原宏典君)  異議なしと認め、再開を13時といたします。よろしくお願いします。                 午後0時 休憩                 午後1時 再開 66 ◯議長(宮原宏典君)  休憩中の本会議を再開いたします。  一般質問の前に、午前中に松信議員の一般質問途中、発言の中で「─〔発言取消〕─」という発言をされておりますので、これについては不穏当と認めますので、発言の取り消しを命じたいと思います。  通告第10号、5番田中満子議員の一般質問を許可いたします。田中議員。 67 ◯5番(田中満子君)  皆様大変お疲れさまでございます。最後の登壇となりました田中満子でございます。通告に従いまして、順次質問してまいります。町長並びに執行部の皆様、よろしくお願いいたします。  1項目で乳幼児のワクチン接種についてお尋ねします。  子供が元気に健やかに育ってくれることが親として一番願うところです。乳幼児の予防接種をしない人がいると伺いました。病気が蔓延する危険を避けるため、さまざまな時代ごとに国や機関、それぞれがすべての人々に予防接種を義務化する法律がつくられました。ほとんどの国で強制的な予防接種が行われているとのことです。予防接種法に基づいて接種されており、対象年齢の接種費用は自治体による公費助成で行われ、地方公共団体の多くで無償とされております。  1)で本町において接種率は何%なのか、お尋ねします。  それから、2)で働いている母親は必ずしも接種の日は休めるとは限りません。やむを得ず親族等に頼める方はいいですが、身近にいなければ頼めません。そんなときどのように対応されるのか、お尋ねします。  次に、3番でHibワクチンについてお尋ねします。これについては中尾議員もお尋ねしてありましたが、私なりにお伺いします。  日本はこれまで、ワクチンで予防できる病気があるにもかかわらず、対応がおくれ、世界からワクチン後進国──後ろに進むですね、を指摘され続けてきました。救えるはずの命が救えない、公明党はこうした状況を打破する一歩として、公費助成を目指した申し入れや署名運動などを広げております。執行部でもあの説明があったように、細菌性髄膜炎は脳を包む髄膜に菌が取りつき炎症を起こす病気で、国内では年間1,000人ぐらいが発症し、その約5%が死亡、救命できても約25%が脳に後遺症を残す。発症年齢は生後3カ月ごろから5歳ごろまでに多いと言われていますが、70歳以上でも多いとされています。決して侮れない、警戒すべき感染症です。現在、Hibワクチンは世界100カ国以上で利用されておりますが、日本では2008年12月から任意接種できるようになりました。本町ではまだ取り入れていないとのことですが、任意でも接種を希望される方がおられるか、お尋ねしたいと思います。
     以上で、あとは自席より質問させていただきます。 68 ◯議長(宮原宏典君)  町長。 69 ◯町長(末安伸之君)  通告10号、5番田中議員の御質問にお答えいたします。  乳幼児のワクチンの接種について、接種率から御回答申し上げます。  まず、結核予防のためのBCG予防接種は、生後3カ月から6カ月未満の間に接種を受けてもらう必要があります。個別接種により行ってもらっておりますが、接種率は98.8%でございます。急性灰白髄炎予防のポリオワクチンの接種は、生後3カ月から7歳6カ月未満の間に2回接種を受けてもらう必要があります。集団接種により実施しておりますが、その接種率は90.7%であります。最後に、百日ぜき、ジフテリア及び破傷風予防の三種混合の予防接種は、生後3カ月から7歳6カ月未満の間に4回接種を受けてもらう必要があります。個別接種により行ってもらっております。接種率は88.1%となっております。  2点目の御質問ですが、仕事を持つ母親は接種に来られるのかという御質問でありますが、ただいま御説明しましたように、BCG予防接種と三種混合の予防接種は個別接種により行っておりますので、保護者の方の都合のつかれる日にかかりつけ医療機関等で接種を受けることになります。ポリオワクチンの接種につきましては、感染防止上、地域内の接種を1カ月間の期間内で完了させる必要がありますので、春と秋に北茂安保健センターにおいて集団接種により行っております。急性灰白髄炎は確実な治療法がないと、いわゆる予防するほかないという深刻な病気であるということであります。大切なお子さんがこの病気に感染されることがないよう、ぜひ保護者の方々への周知、啓蒙を図って、必ず予防をしていただきたいと思っております。  3点目の脳や脊髄を覆っている髄膜に細菌が感染して炎症が起こるのが細菌性髄膜炎ですが、起因菌の50%以上がb型インフルエンザ、いわゆるHibというものであるというのがわかっております。このHibワクチンの予防接種は町では行っておりません。その理由といたしましては、予防接種法に規定されている8つの定期予防接種に含まれていないということでございます。なお、予防接種法に基づくワクチン接種であれば、ワクチン接種による健康障害があった場合の救済制度があります。ワクチン接種が、乳幼児の細菌性髄膜炎の予防上、効果的であることは認識しているところであります。WHOも平成10年に国家的な実施能力と優先度に応じて乳児の定期予防接種プログラムに加えるべきであるとワクチン接種を推奨しておりますし、我が国でも平成19年1月26日に厚生労働省がワクチンの製造販売を承認しております。一方、その感染症の発症率は、感染症発生動向調査の平成18年の報告数値によりますと、罹患リスクの高い2カ月から5歳までの間に2,000人に1人の割合で罹患していると推測されるとのことであります。ちなみに、致死率は約5%、罹患の後遺症はてんかん、難聴、発育障害などが約20%に残るとのことであります。この発症率等を高いと見るか低いと見るかは判断の分かれるところでございますけれども、現時点では国はこのワクチン接種が特に公益性が高いとの判断は行っていないようでございます。したがいまして、この感染への感染の防止は自己防衛の範囲、個人の努力の範囲内で行うという認識のようでございます。ただ、自治体の中には、ワクチン接種の公的助成を始めた自治体が2月8日現在で52団体あるようでございます。これらの団体では、感染病の予防の見地からというよりか、むしろ少子化対策の一環としての施策、あるいは福祉的な施策として助成制度を設けたというのが多いようでございます。ワクチン接種は、生後2カ月から6カ月まで3回、さらに1年後にもう一回と、計4回接種する必要があります。1回当たりの接種費用が7千円から9千円かかりますので、1人当たり合計で28千円から36千円もかかるからであります。このようなワクチン接種に住むところによって公費制度があったりなかったりするのは大変いかがなものかと思っておりますし、本町としてはもうしばらく国の動き、県の動き、他の自治体の動き等を見守りながら検討させていただきたいと思っております。さきの議員で申し上げたように、まずやはり政府として、国として、この取り組みを本当にしていただきたいというのが強い願いでありますので、党所属の国会議員の皆さんにもぜひよろしくお願いを申し上げます。  それと、基本的に今、国は個別接種を進めております。ただ、ポリオワクチンだけが非常に短期間で罹患する可能性が高いということで、ポリオワクチンだけは集団接種ということになっているようでございます。やはり集団接種となりますと、みやき町内においても昭和56年の11月に、これはポリオワクチンですけれども、後遺症が発症して、今現在、国、県が補償して、なお障害年金も受給されております。その予防接種法に基づく後遺症等については国、県、国の補償制度がありますので、対応できますけれども、今御質問があった子宮頸がんとか、Hibワクチンとか、そういうものは予防接種法にまだ基づいておりませんので、集団で行った場合については当然責任が出てきます。それと、やはり集団で行う分についてはリスクが高いということも言われています。お一人お一人、既往歴が違いますし、その体質が違いますので、やはりかかりつけの医師や医療機関で十分問診を受けられて個別接種されたほうがいいというような考え方で私どももおりますし、国もやはりそういう指導をしているところでございます。  以上、1回目の質問にお答えを終わります。 70 ◯議長(宮原宏典君)  姉川保健課長。 71 ◯保健課長(姉川三根男君)  保健課の姉川でございます。ただいまの田中議員の御質問の中で、Hibワクチン接種が本町に助成制度がないということで、任意の個人的に接種を受けている方がどのくらいおられるかという御質問でございましたけれども、済みません、この点につきまして私ども情報を把握しておりません。申しわけございません。  以上です。 72 ◯議長(宮原宏典君)  田中議員。 73 ◯5番(田中満子君)  詳細にありがとうございました。  接種率を今言っていただきましたけど、結核予防の、これが98.8%、これが個別にかかりつけの病院でということ。それから、ポリオが90.7%、これは集団でよかったですかね、集団で行っているということでしたね。それと、百日ぜき、三種混合が個別にやっているということで、個別の場合はかかりつけの病院にそれこそ行くということですけれども、先ほど聞いたように、働いてある方がそういったところに行けない、例えば、仕事を休めないとか、また集団でするポリオなどもその当日に行けないお母さんたちとかがありますけれども、平日に休みを本来であれば当然とって、親とすべきものは休んででも子供を連れていくべきであろうと思いますけど、中には意図的にもう連れていかないというお母さんたちもいらっしゃいます。だから、そういうのにはどのような対応をされるのか、お願いします。 74 ◯議長(宮原宏典君)  姉川保健課長。 75 ◯保健課長(姉川三根男君)  個別接種につきましては医療機関のほうであるということでございますが、御指摘のように、なかなか各医療機関、日曜日あいているところがないという実情のことだと思います。その点につきましては、だから、日曜日に集団接種ができるのかということになってくるわけでございますけれども、その点につきましては、先ほど町長が申し上げたとおり、今、国のほうでは集団よりも個別という指導を行っておるところでございますので、日曜日に町のほうで集団接種を行うということは現時点では考えにくいというふうな気がいたしております。ですので、非接種者の方は、大切なお子様のことでございますので、ぜひ都合をつけられて最寄りの医療機関のほうに、自分の子供のことでございますので、行っていただきたいというふうに考えるところでございます。  それから、蛇足ですけれども、予防接種法の改正がありまして、以前は予防接種は義務でございました。しかしながら、義務で行っていた予防接種で政府のほうが敗訴したりする事例が多々ありまして、それからこれは努力義務ということになってございます。ですので、市町村は予防接種を勧奨する立場ではございますけれども、最終的に受ける、受けないは個人の判断ということになると思います。努力義務ということでございます。  以上でございます。 76 ◯議長(宮原宏典君)  田中議員。 77 ◯5番(田中満子君)  努力義務ということになったということで、勧奨してはいけないと言うけれども、例えば、しつこく勧奨しなくても、行かれますか、この日にありますよといった通知とかは出されるのか。それでもなおかつ行かない方もいらっしゃるでしょうから、そういったふうに、先ほど申したように意図的に行かない方たちにはどのように指導といいますか、そういったのをちょっとお尋ねしたいと思います。 78 ◯議長(宮原宏典君)  姉川保健課長。 79 ◯保健課長(姉川三根男君)  努力義務ということで、それは勧奨もしないということではございませんでして、勧奨は市町村行うようになっております。国も行っていますし、県も行いますし、市町村も勧奨は行うということでございます。ただ、義務接種じゃなくて努力義務ということでございます。通知については、こちらのほうから対象者の方に通知しております。再通知等についても、保健師のほうから電話をしたりとか、そういった対応はとっております。  以上です。 80 ◯議長(宮原宏典君)  田中議員。 81 ◯5番(田中満子君)  じゃ、ちょっと3回目の質問と…… 82 ◯議長(宮原宏典君)  もう3回終わりましたので。 83 ◯5番(田中満子君)続  3回目終わりましたか。 84 ◯議長(宮原宏典君)  はい、済みません。 85 ◯5番(田中満子君)続  あら、そうですか。そしたら、じゃ、Hibワクチンのほうはまだお尋ねしていませんでしたね。 86 ◯議長(宮原宏典君)  Hibワクチンも一緒に。(発言する者あり)田中議員、1項目が3つありますね。それを全体的に1回ということで。 87 ◯5番(田中満子君)続  3回目終わりましたか。 88 ◯議長(宮原宏典君)  ということでお願いしたいと思います。 89 ◯5番(田中満子君)続  ああ、そういうこと。もうこんがらがってしまう。わかりました。  では、2問目についてお伺いします。子宮頸がんについてお尋ねします。  この件についても、既に岡議員、中尾議員が質問されておりますが、角度を変えてお尋ねしたいと思います。  女性特有のがんの検診については、2009年度に公明党の推進で5歳刻みの20歳から40歳までの女性を対象に無料クーポン券が配付され、検診率が大きく伸びております。この検診とあわせてワクチンを接種することで、ほぼ100%予防できる唯一のがんとされているのが子宮頸がんであります。このワクチンは、昨年10月にやっと厚生労働省が認可し、12月から接種が始まりました。しかし、接種費用が1回1万数千円と高額で、3回の接種が必要であるため、公費助成が必要ではないかと考えますが、町長の御答弁をお願いいたします。 90 ◯議長(宮原宏典君)  全部言ってください。 91 ◯5番(田中満子君)続  これで2問目が全部終了ですから、あとは答弁とまた質問、それを2回目と3回目とすればいいですね。 92 ◯議長(宮原宏典君)  1番、2番、田中議員。 93 ◯5番(田中満子君)続  1)が今…… 94 ◯議長(宮原宏典君)  はい、わかりました。答弁をお願いします。町長。 95 ◯町長(末安伸之君)  子宮頸がん予防ワクチンの公費助成についての御質問にお答えします。  先ほどの議員もおっしゃりましたとおり非常に効果があると、型によってはですね。平均すると70%は効果があるというふうに言われていますので、本来なら、経済的な問題だけでいくなら、私はぜひ子ども手当をこういうのに使ってほしいと思います。子ども手当、今度から13千円ですから十分ワクチン、ただ、経済的な問題だけで助成金をという要望があれば、それは子ども手当を優先に使ってください。しかし、未来を担う子供たちのため、町として行う施策の一環として、その啓蒙啓発の意味を含めた制度については検討を加えたいというふうに改めて思っておりますので、若干その視点が違うということは御理解いただきたいと思います。  まず、保護者の方に、先ほど出ましたワクチン接種の認識というか、大切なお子さんに対する、やっぱり予防措置というのは保護者の義務ですので、非接種者に対してのフォローというのもやはり行政としては当然行っていかなければなりません。非接種者に対するさらなる啓蒙啓発は個別的に当然行っていかなければならないと思っております、予防接種法に基づくものはですね。予防接種法に基づかないものについては、先ほど申し上げたように、国のきちっとした法律的な裏づけがあるものは市、町でもやりやすいんですけれども、まだそれがなされていないものについて先駆けて取り組むことについてはもう少し勉強させていただきたいということと、先ほど申し上げたように経済的な問題ならぜひ子ども手当を使っていただきたいし、みやき町として、先ほど申し上げましたように違う施策での制度構築に向けて調査と研究はしばらくいただきたいと思います。  以上です。 96 ◯議長(宮原宏典君)  田中議員。 97 ◯5番(田中満子君)  1月20日に公明党副代表の松あきら議員が、陳情ではないんですけれども、子宮頸がんについて国会質問をしました。当時の鳩山首相は公費助成をできるだけ早く実現したいと答弁したところですが、あいにく今回、総理がかわりまして、果たして菅総理になって早く実現できるかどうかわかりませんけれども、国に先駆けてワクチン接種への公費助成をする自治体とか、そういうのが全国に広がっております。佐賀でも小城市が福祉日本一のまちを目指して市民の健康増進を図り、中学2年、3年の女子を対象に半額助成ということを新聞で拝見しました。また、埼玉県志木市は、今年度から児童・生徒向けの子宮頸がんワクチンの予防接種を無料で受けられるように、あちこちで全国に先駆けて始まっております。本町においても中学生女子にと思っております。町長と意見がそこら辺合いませんけれども、中学生の女子には未来があります。社会を担っていく人たちでもありますし、将来は結婚して子供を産んでもらわなくてはなりません。万が一子宮頸がん等が発症したら大変だと思いますので、それこそ国が全面的に公費助成が出れば、もうそれをまつしかないなと思いますけれども、もう一回町長の答弁をお願いします。 98 ◯議長(宮原宏典君)  町長。 99 ◯町長(末安伸之君)  御質問にお答えをいたします。  この子宮頸がんについても、予防する年齢が何歳ぐらいがいいかというのが明確にちょっと判断できないんですよ。さっき申し上げた、国がきちっとした予防接種法に位置づけて、その指針なりを示してもらえば、町としても小学何年生からやりますとか、片や小学生から行ったほうがいいという御意見もあるし、片や中学校から行ったほうがいいという御意見もありますので、どれが本当に適した年齢かについても判断もつきませんし、それと集団でという御意見もありますが、集団に関してはいろんなリスクというか、責任も出てくるし、それでは非常に、さっき申し上げたように、予防接種法に基づく集団接種で本町内にもそういう後遺症がまだ現時点でも続いていらっしゃる方もいらっしゃいますから、町として集団接種することについては非常に、まだ予防接種法にも基づいていませんから厳しいでしょうという考え方を持っています。いずれにしましても、先ほどと同じ答弁になりますけれども、違った視点で何か子供たちの未来に備えてできないかという中での一つの検討を加えさせていただきたいと思っております。  以上です。 100 ◯議長(宮原宏典君)  田中議員。 101 ◯5番(田中満子君)  日本では、子宮頸がんの検診の受診率が極めて低いということですね。手おくれになるケースも多いそうです。年間1万5,000人の女性が子宮頸がんと診断され、そのうち約3,500人ぐらいが死亡していると推測されます。がん大国日本ですのでね。ただ、ワクチンを接種すれば、やっぱりその後のHPV感染などを防いで子宮頸がんの発症を減らすだけではなく、将来の医療費なども抑制できると、これは自治医科大学附属病院、埼玉の附属病院の今野良教授が述べてあります。いろんなリスクが伴うとか言われると、非常に親御さんたちもまたいろいろ心配されたりするかもしれませんけれども、やはりこれには、今野教授が述べておりましたけれども、12歳の女子全員、約60万人にワクチンを接種した場合、発症数を約4,000件、死亡者数を約1,200人減らすことができるそうです。これはいずれも73%ぐらいになるということです。また、210億円の接種費用に対して、治療などにかかる医療費が約170億円と計算する。それ以外に、また間接的にいろいろ、労働力などの損失を約230億円も抑えることができるということです。財政面からしても、約190億円の節約効果を生む計算であるということを今野教授は言ってあります。ただ、町長は、そういった財政的な面とかじゃなくて、リスクがあるから心配だとか、そういうところをお考えの上で言ってあるんだなと思いますけれども、もう既にこの子宮頸がんを実施しているところもありますし、何かこう、問題があったとか、事故が起こったとか、そういったのは今のところインターネットの中では入ってきておりませんでしたので、それこそやっぱり何万人に幾らかというリスクは抱えてはおりますけれども、とにかく若い方たちが命を落とさないためにも、こういったのをしておけば健やかに元気に育っていただけるからと思って、できることならばもう早目にこれに取りかかっていただきたいという切なる要望であります。  これで私の一般質問を終わります。 102 ◯議長(宮原宏典君)  町長。 103 ◯町長(末安伸之君)  結論から言うと、子宮頸がんは予防できるがんだということで私も認識を深めております。よって、がんが一番、今、死亡率も高くなってきておりますし、予防できるとわかっているがん、70%に効果があるということを言われています。これは正直言って取り組みを真剣に検討していきたいと考えています。取り組む年齢がどこが適切か、そういうものをもう少し時間いただかないと、さっき申し上げたように、予防接種法に基づく接種でも実際後遺症が町内でも発生していますから、これは予防接種法に基づかないものを行政が率先してお勧めするからには、最悪の責任のとり方も想定しなきゃならないんですよ。国、県の補償制度がないとするなら、町が万が一のときはその方を一生涯にわたって補償していかなければなりません。よって、そのことも踏まえて今検討を加えておりますから、そう遠くない時間をいただきたいと考えているところでございます。ただ、ちゅうちょしているというのは、そういう面も含んで、最悪の場合は町のほうがすべての責任、一生その方に対してとっていかなきゃなりませんので、適切な接種年齢、そしてまたその進め方等も、もう少し情報収集、調査をして一定の見解を示させていただきたいと考えております。  以上です。 104 ◯議長(宮原宏典君)  以上をもちまして、通告第10号、5番田中満子議員の一般質問を終わります。  以上をもちまして、本日の日程は全部終了いたしました。  本日の会議はこれをもちまして散会といたします。お疲れさまでした。                 午後1時33分 散会 © Miyaki Town Assembly, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...